よく使うものをひとつに。
普段使いからそのままフィールドへ
Double Face
ありそうでなかった両面使い
両面使うことができるティッシュケース。片側に通常のポケットティッシュ、反対側にはウェットティッシュやアルコールティッシュと使い分けて使用することができます。 カラフルなシルナイロン素材で撥水性に優れており、 普段使いはもちろん、そのまま山行に持って行ける手軽さが魅力です。片面にウェット系のティッシュを入れておくと、汚れた手や身体を拭いたり、食後のクッカーを拭いたりするのにとても便利で、水が貴重なフィールドでは特に有用です。どこでも手に入る一般的なポケットティッシュサイズで最大3個収納でき、長めのストラップは手首に掛けたまま両手が使えるようになっているので、暗い場所や狭いところで重宝します。小さめのループもあるので、カラビナでバックパックなどに引っ掛ける事も可能です。
山では「通称:ロールペーパー(トイレットペーパー)」を使用している人も多いと思いますが、 もともと水溶性のため、水分を吸収するとボロボロとくずれ、必要以上に紙を消費しがちです。また、うっかり濡らしてしまうと、そのほとんどが固まって使いものにならなくなってしまうという致命的な弱点もあります。その点、ポケットティッシュならば軽く、コンパクトで、ウェアやバックパックの隙間に入れておけば、さほど邪魔にもなりません。予備として各スタッフバッグなどにひとつ忍ばせておけば「濡れちゃって全滅…」というリスクを軽減することもできます。
意外と知らない?山でのトイレットペーパー問題
山でのトイレ事情で注意したいこと、そして誤解されがちなのが、最近よく目にする「水に溶けやすいティッシュ」
これは「地中に埋めてもすぐ自然(土)に分解される」というわけではありません。実際に紙が自然に分解されるのには、微生物などが多い地中に深く埋めた上で、何年もの長い時間を必要とします。 「水溶性」が有効なのは、あくまでも下水施設や同等の設備を備えたトイレに限った話なのです。逆に、水溶性のペーパーを山中で捨ててしまうと、雨などで溶けて岩や土にへばりついてしまい、かえって清掃困難、最悪、回収不可能という状態になってしまいます。登山道の分岐や休憩ポイントの、ちょっと奥まった人目が避けられそうな場所には、こういった回収不可能なペーパーが散乱していることが多く、美観だけでなく周囲の生態系にも影響を及ぼします。使用後にライターなどで燃やして灰にするという方法もありますが、実際、使用直後は、ほとんどの場合が完全には燃え切らず、また、山火事につながる危険性もあるので、この方法は、よほど慣れた人でない限り、あまりおすすめできません。回収や焼却等の「処理設備のある山小屋」や「公共トイレ」以外での「使用済みペーパー」は原則として密封袋などで持ち帰り、その後、適切な場所に戻ってから廃棄するのが、何よりもベストで簡単です。このことはハイカー同士や、山で働く人達が、より気持ち良く山で過ごせるために、各々での呼びかけや周知が必要だと考えます。
ポケットティッシュなんて山の道具じゃない、という考え方もあると思いますが、日常で何気なく使っているものほど、山にいる時にそのありがたみを感じます。そこに「目線を変え、ちょっと手を加えるだけで、山でもとても便利になる。」という、このティッシュケースを見ると、ある意味“OGAWAND”の原点のような、そんな思いに気づかされます。